夏野菜のズッキーニは家庭料理ではそんなに使うことのない食材ですよね。ただ僕が働いていた居酒屋では夏になると必ずズッキーニ料理が出てきました。
肉巻きフライやグラタン・ピザなど、同じウリ科のキュウリと比べて水分も少なく実が硬いのでいろんな料理の食材として使われやすいですね。
でもズッキーニが原因で食中毒なんて聞いたこと無いんですけどね。それについて調べてみるとククルビタシンという聞いたことがないワードが出てきたんですが一体何?
■ズッキーニで食中毒?
2014年に岡山県で集団食中毒が発生しました。この原因がズッキーニだといわれているんですよね。その理由なんですが、
・食中毒になった男女15人が「アワビとズッキーニのステーキ」を食べていた。
・同じ食事をした15人の内、食中毒にならなかった1人だけズッキーニを食べていなかった。
・食中毒になった14人全員がズッキーニを食べたとき強い苦味を感じた。
以上のことからズッキーニが原因の食中毒と推定されました。
■ズッキーニの苦味って?
ズッキーニなどのウリ科の植物にはヘタの部分にククルビタシンという苦味の成分が含まれています。通常は含有量が少ないので苦味を感じることは無いそうです。
このククルビタシンなんですが少量を摂取する分には問題ないですが多量摂ってしまうと食中毒を引き起こす恐れがあるんだとか。
極稀にククルビタシンが多く含まれている植物が生産されることがあってズッキーニになどウリ科の植物を口に入れた時に強い苦味を感じたら食べるのを止めてくださいね。
■同じウリ科のゴーヤは大丈夫?
沖縄などで多く食されるゴーヤもウリ科の植物なんですが、あの独特な苦味は大丈夫なんでしょうか?個人的にゴーヤチャンプルなどのゴーヤ料理が大好きなので心配ですね・・・
調べてみるとゴーヤに含まれる苦味の成分はズッキーニなどに含まれるククルビタシンではなくてモモルデシンという成分です。
このモモルデシンは摂取しても食中毒になることは無いそうです。それゃそうですよね。特に夏場になるとこれだけ多く食べられているわけですからね。安心しました^^
■まとめ
ククルビタシンが多く含まれたズッキーニが生産されることは稀なことなので、食中毒を必要以上に心配することは無いですよ。
ただ、食べた時に強い苦味があったら食べないほうがいいということを覚えておくだけで十分だと思います。苦味が嫌いな方は大丈夫でしょうけど、特に独特な苦味が好きな人は気をつけて下さいね。
関連記事