2016年も台風の季節になってきましたね。2015年はエルニーニョ現象の影響もあって台風発生数も多かったです。今年はエルニーニョからラニーニャに変わるので台風の発生数や上陸数にどのように影響するのか傾向を調べてみました。
目次
■そもそもエルニーニョ・ラニーニャって何?
天気予報でエルニーニョ現象とかラニーニャ現象って言葉をよく聞きますけどどういう意味なの?って思っている方も多いと思いですよね。異常気象の原因とも言われているので調べてみました。
●エルニーニョ現象とは?
エルニーニョはスペイン語で「男の子」という意味で、エルニーニョ現象が発生すると東太平洋赤道付近の海水温度が1℃~2℃上昇する。ただ規模が大きくなると4~5℃上昇することもある。
●ラニーニャ現象とは?
ラニーニャとはスペイン語で「女の子」という意味で、ラニーニャ現象が発生すると東太平洋赤道付近の海水温度が低下する。ただエルニーニョほど大きな変化にはならない。
ではエルニーニョ現象やラニーニャ現象で台風発生にどのような変化が現れるのでしょうか?
■2015年~2016年前半はエルニーニョ
台風は赤道付近の海水温度が上昇することで発生しやすくなります。つまりエルニーニョ現象の年は台風が発生しやすくなるということですね。ちなみに2015年は毎月発生していましたからね。
ただ今年は5月現在、エルニーニョが弱まってきているのが原因なのか台風は発生していません。また夏頃からラニーニャ現象が発生すると言われていますね。
■2016年夏からラニーニャ
ラニーニャ現象が発生する年の傾向として台風の発生数が少なくなることが挙げられます。というのもフィリピン沖の海水温度がなかなか上がらないからなんですね。なので特に夏にラニーニャ現象が起きた時は平年より台風の発生数が少なくなるんですね。
ちなみに過去20年でいうと1998年と2010年が夏にラニーニャ現象が発生しています。
前年の台風発生数と比較してみると
1997年(28個)⇒1998年(16個)
2009年(22個)⇒2010年(14個)
と明らかに少ないですね。
またもう一つの傾向として最初の台風が発生する時期が遅くなるということです。1998年は7月に台風1号が発生、2010年は3月に台風1号が発生したんですが4月~6月は台風は発生していません。
ただ、最初の台風が発生する時期が遅くなっても7月~9月の台風が多い時期に発生する台風の数は毎年それほど変わらないので注意は必要ですね。
■台風の上陸数
台風の上陸数についても調べてみましたが、エルニーニョ現象やラニーニャ現象の発生に関係なく毎年それほど変わらないですね。
最近20年の上陸数を見てみると2004年に10個上陸と突出していますが、それ以外の年は0個~4個に収まっています。
■まとめ
今年はラニーニャ現象が夏に発生するということで
・台風の発生数は少なくなる。
・台風1号の発生も遅くなる。
ということが分かりました。
ただラニーニャ現象で上陸数が少なくなるということも無いし大型台風が発生する可能性もあるので、台風が多くなる7月~9月は例年通り注意が必要ですね。
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