日本では梅雨入りした後ぐらいから台風シーズンになりますね。地球温暖化の影響もあってかゲリラ豪雨や局地的な大雨が増えてきているような気がします。なんとなく台風も大型化しているようなので地球温暖化と台風の関係について調べてみました。
■台風は大型化しているのか?
近年は特に東南アジア諸国に大きな被害をもたらしている台風ですが、これは地球温暖化の影響なんでしょうか?
「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC;Intergovermenntal Panel on Climate Change)が発表した地球温暖化に関する評価書で
「地球温暖化が進むと台風は強大化する」
とデータに基づいた予測を発表しているんですよね。
また日本の気象庁気象研究所などの研究グループは地球温暖化と台風の関係について、発生数は減っていくが強い台風は増えていく傾向があると発表していますね。
ということは今後は台風が大型化していくことが考えられますね。風速70m/sを超えるいわゆる「スーパー台風」が日本に甚大な被害をもたらす可能性が出てくるかもしれないですね。
■スーパー台風による被害
2013年11月8日フィリピンに上陸した台風30号「ハイエン」は中心気圧が895hPaで瞬間最大風速90メートルというトンデモないスーパー台風だったんですよね。
フィリピン中部を横断したこの台風は死者数6,000人以上という甚大な被害をもたらしました。この被害の原因は猛烈な強風と高波でした。現地語に高波という表現が無かったことで避難が遅れたようです。
島国の日本としては決して他人事ではなく、もしスーパー台風が日本を直撃したら満潮の時刻と重なった場合、同じような被害が出てもおかしくないですからね。
■台風の発生数は?
1951年から10年毎の台風発生数について平均値を出してみました。
1951~1960年 ⇒ 24.6個
1961~1970年 ⇒ 29.5個
1971~1980年 ⇒ 26.5個
1981~1990年 ⇒ 27.5個
1991~2000年 ⇒ 26.2個
2001~2010年 ⇒ 23.0個
2011~2015年 ⇒ 25.4個
こうやって見てみると1961~1970年は29.5個と突出していますね。2000年までの平均値と比べたら2001年以降は多少減っています。これが地球温暖化の影響だとすると今後も発生数は減っていくんでしょうね。
■まとめ
スーパー台風じゃなくても大型の台風は日本近海の海水温が高い状態になっている場合、勢力を弱めること無く日本に近づいてくるので被害が大きくなる傾向がありますね。
今後はラニーニャ現象の時は特に台風の発生数よりも台風の大きさや勢力に注意したほうが良さそうですね。
オススメ記事
>>>台風2016年の発生予測は?ラニーニャ現象の傾向とは?
>>>猛暑日2016年ラニーニャの影響は?地球温暖化も原因?