2016年7月3日にやっと台風1号が発生しましたね。2015年はエルニーニョ現象の影響で毎月台風が発生していたんですけどね。台風1号が最も遅かった1998年から今年の発生傾向を予測してみました。
目次
■台風1号発生が最も遅かったのが1998年
2016年の台風1号発生が7月3日だったんですがこれは統計を取り始めた1951年以降で2番めに遅い記録だったんですね。ちなみに最も遅かったのが1998年7月9日でした。
7月に台風1号が発生するのは実はかなり少なくて1951年以降で3回しか無いんですよね。今年はそれだけ珍しい年ということですね。
■1998年もラニーニャ現象の年だった
2015年はエルニーニョ現象の年でしたが2016年はエルニーニョが終わりラニーニャ現象に移り変わると言われていました。
実は1998年も前年のエルニーニョからラニーニャ現象が始まる年だったんですよね。一般的にラニーニャ現象の年は台風1号の発生が遅くなるんですがまさにその通りになりましたね。
■台風1号が遅くなると発生数は?
エルニーニョ現象の年だった1997年とラニーニャ現象の年だった1998年の台風発生数を比較してみました。
1997年:28個
1998年:16個
明らかに1998年は減っていますね。ただ、1997年は1年かけて28個発生したわけです。1998年は7月に1号が発生しているので僅か半年で16個発生したと考えると決して油断できないですよね。
では2015年の台風発生数はどうだったのか?
2015年:27個
1997年とほぼ同じだけ発生していますね。ということは2016年も1998年と同じくらい台風が発生してもおかしくはないですよね。
■台風の上陸数はどうなる?
それでは台風の上陸数を見てみましょう。
1997年:4個
1998年:4個
全く変わらないですね。実は台風の上陸数というのは発生数とは全く関係なくて2004年に10個上陸しているんですがそれ以外の年はだいたい0~4個に収まっています。
なので2016年も数個は上陸すると思っておいたほうが良いでしょうね。
■注意すべきはスーパー台風?
2016年も台風に注意するのはもちろんなんですが年々台風が大型化しているような気がしませんか?
「地球温暖化が進むと台風は強大化する」
と発表している機関もあるように特に東南アジアの地域にスーパー台風が被害をもたらしているんですよね。
台風が発生したり巨大化するには海水温が影響しています。その台風が勢力を落とさずに日本に近付くにも海水温がポイントになるんですよ。
日本近海の海水温が高いとスーパー台風が勢力を保ちながら近づいてくる可能性があるので決して他人事だと思わずに備えておいたほうが良さそうですね。
■まとめ
2016年は台風1号が発生するのが遅かったとはいえ台風の上陸数や被害が少なくなるということでは無いので、特に沖縄や九州地方・太平洋側の地域では強風や大雨の被害に備えておきましょう。
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